脳汁プシャーのバイレンスアクションゲーム『Hotline Miami』
PS4ゲーム『Hotline Miami』をクリアした。買ってから5日、合間を見つけては夢中になってプレイ。「アクション」としてはかなり“凶暴”なゲームだったが、強烈なゲーム体験となった。
本作は2012年にPCゲームとして発売されたものの移植版だ。日本版ローカライズは今回が初となる。
もともと3年前から本作のことは知っており、プレイ実況を見て衝撃を受けた。レトロな2D見下ろし型のアクションゲームながら、容赦無いゴア描写、サイケデリックな音楽、そして「人殺しを楽しむプレイヤー」というメタ的要素を含んだシナリオなどにシビレた。
当時ゲーム実況を見てメチャクチャプレイしたかったのだが、日本語版は発売されておらず悔しい思いをした。 だから今回の日本語版発売を聞いて慌てて購入したのである。
実際にプレイしてみて、とにかく敵をブチ殺していくのが楽しかった。サイケデリックな音楽をバックに敵をブチ殺していく快感は、まさにアドレナリンどっぱっどぱである。殺したときに吹き出る血しぶきも実に気持ちよかった。
でも、「敵をブチ殺す」と言っても決して「無双系」ではない。一発でも喰らうとサクッと死んでしまうし、見つかって囲まれたら即終了。だから基本は隠密行動だ。敵の行動ルートを把握したうえで、おびき寄せたりしてひとりずつ仕留めていく。意外と頭を使うゲームなのである。
難易度はけっこうシビアで、いわゆる「死にゲー」でもある。知恵を振り絞り、何度もリトライし、やっとのことで敵をブチ殺すことができるのだ。そのときの達成感はほかでは味わえないものがある。
プレイしはじめた頃は、エグいゴア描写もあって、敵を殺すことに一種の罪悪感があった。だが、クリア時にはそんなもの微塵も残っていなかった。もっともっと敵を殺したい。そう思うようになっていた。人間とはここまで変わるものなのか! ゲーム体験としては非常に強烈だった。
アクションゲームとしてはかなり“凶暴”な本作。人間性を疑われそうでオススメするのは少しはばかれるが、「敵を倒していく楽しさ」をここまで味わえるゲームはそうそうないはずだ。
プレイした者だけが味わえるアドレナリンどっぱっどぱの感覚。価格も比較的手頃なので、ぜひプレイしてみてほしい。