ShigeRokuBlog

アニメ・マンガ・映画――ポップカルチャー全般を語る日記。

『羊たちの沈黙』を観た

 

 

TSUTAYA DISCASにて『羊たちの沈黙』。FBI実習生のクラリスが、食人を嗜好するレクター博士の助言を借りつつ、猟奇連続殺人鬼・ビルを迫るというもの。小説版を読んでいたこともあり大雑把な内容は知っていた。

この映画で何より強烈なのはレクター博士のキャラクター性だ。人肉を食べるという異常性、バケモノ地味た知性、紳士的な振る舞い……一度見たら忘れないほどのインパクトがある。レクター博士に影響を受けたと思われるアニメ・マンガキャラもけっこう見てきたし、それだけのキャラクター性があるということだろう。

ジャンルとしては「サスペンス」や「ディテクティブ」ととらえた。現場に散りばめられた謎やレクター博士の助言を手がかりに犯人に迫っていく過程はまさにそうだ。「サイコスリラー」とも言われているそうだが、あまり恐くないし、昨今のキャラクターと比べるとレクター博士やビルもそこまで異常だとは思えない。これはきっとアニメに毒されているせいなんだろうな。

本作は1991年に公開され、アカデミー賞で主要5部門を受賞するほどの高評価だが、理由がよく分からなかった。率直な感想としては“ふつうに面白い”ぐらい。今の目から「サスペンス」や「探偵もの」として見ると、新規性がなく「よくある映画だなー」という印象。